さて駒込六義園、小石川後楽園と枝垂れ桜の名園を訪れましたが、今度は昨年に続きまして「身近な桜、春爛漫」と題しまして桜は勿論の事、見頃の椿、雪柳、菜の花等々目に付きました春の花を掲載してみましょう。 名園とは名前の通りに、実に手入れが行き届き見栄えのするように気を配られていますが、身近なところとなりますと中々そうは行かずに、建物電柱電線等々が画像に入ってしまう場合はあり得ますので撮影の仕方も変えてみます。 それだけ実生活に身近と言う事です。

  春の息吹き、春を迎えるよろこびを共に愛でられる人あらば幸甚なり。

 この時期やはり椿は捨て難い、どうしても掲載したくなりました。 掲載しない訳にはいかない。 最後の一枚には桜の陰に赤い椿が顔を出しているのを撮りました。 春爛漫なり。

 ここからは紅枝垂れさくらが主になりますが、遅咲きでよかったと安心していますが、花曇りの日が多く、見栄えするのが撮り難い。 

 

  四月五日に六義園、後楽園の枝垂れ桜を撮りはじめてより、とうとう十五日となってしまいました。 この十日間に春を存分に楽しむ事が出来ましたが、十日間がまるでひと月ほど過ぎてしまったような感じもしています。

 「飽かず惜しと思はば、千歳を過ぐすとも、一夜の夢のここちこそすれ」か、やはり兼好さんに戻ってしまう。

    

 都心の小さな公園でも枝垂れ桜を拝めます、四月十三日これで見納めかと思い、人気(ひとけ)のない公園にしばし佇み、別れを惜しみました。 さて来る歳は・・・。 よしましょう、成るようにしかならない。 来年が自分に巡って来るかどうかもわからない。 ただただこのひと時を惜しめばそれでいい。 これこそ命と言うものよ、そう感じられるようになりました。

 「世は定めなきこそいみじけれ」、またまた戻ってしまいました、兼好さん。 まさか庶民でも「徒然草」を熟読する世となるとは、兼好さんもびっくり仰天ところてんか。(~o~)  それこそ「世は定めなきこそいみじけれ」、然りと納得されているのでしょうか。

 「咲ひてよし散りてよしののさくらかな」、何年か前の駄句を思いだしてしまいましたが、さくらが舞い散るのはまた趣きがあるものです。   桜が散り終える頃となりましたが、そうなりますと、香りのいいリラ・ライラックや山吹きも咲き出します。 石楠花(しゃくなげ)も今にも咲き出しそうです。

 身近なところでの撮影ですので、どうしも気ままに時間の制約もなく、画像が百枚にも及んでしまいました。 通勤途中、早朝の散歩、休みの日にもいつでも撮れますので、どうしもそうなってしまう。 春爛漫をお楽しみ頂ければ幸甚です。 見る目愛でる目さえあらば、どこでも楽しめます、この寶(たから)を寶と感じられる限り、命は輝き有難さを感じられるはずです。

 いつだかインターネットで「山桜」の写真集を見まして、圧倒されてため息ばかしでしたが、遠くに出かけて咲き出す時期にぴったしと合わせるには、地元の事を相当熟知していなければならないし、また春先の不順な天候にも影響されてしまうので、今の自分は近所で我慢するしかないのですが、そんな時もいつか訪れるかもしれないと、遠い楽しみにと取って置きましょう。

                 →六義園枝垂れさくら             →小石川後楽園枝垂さくら

        

                         

                                               

 「季節の花 300」と題するサイトは実によく花について調べられていまして、時々参考にしています。 必ずお役に立つサイトのはずです。