気が付いたのが午後の三時半過ぎとなってしまいました。 朝一番で駒込の六義園の枝垂れ桜を
拝んで、その後興奮しながら画像処理をしていたのですが、そうだ後楽園も行ってみようと思うように
なり、到着したのは四時過ぎとなってしまいました。 小石川後楽園には「しだれ梅」の撮影に二月に
末くらいに行きました。
見事な枝垂れさくらが三本ほどあり、ここでも満開で迎えてくれました。 もう少し早く気が付けばと
の気持ちもありましたが、夕方の趣もまた格別のはずです。 もう一本紅しだれさくらがあったのです
が、こちらはこれからでしょう。
こんなに穏やか春の日を堪能出来たのですが、同じく恐ろしい力も持ち合わせる天自然を畏(かし)こ
み畏こみ日々を過ごさむ。 こんな花を当たり前のように咲かせるは自然であり、人業(ひとわざ)には
あらず。 人のさかしらは及ぶ所にあらず、人のさかしらから花は生まれない、森羅万象、人も然り。
帰りの道すがら、小石川後楽園の白壁に沿って紅のつばきが夕日に映えている姿を見て撮影しました。
寸陰惜しむべき哉。