ファブルブラント【Favre Brandt】、明治時代の商館時計です、しかも「恩賜時計」です。
手巻き提げ時計のオーバーホールと2番車、香箱の補修にテンプ姿勢差調整で日差一分位の
実用上問題なく修理できました。 時計は7石で磨耗部分がかなり進んでいますストップウォッチ
ボタンのご使用は静かに丁寧にご使用されないと、部品が破損して修理不能になります。勿論
ストップウォッチ機能も復活しています。
お客様のお話だと御先祖様がこの時計を携えてドイツへ留学、日露戦争にも持って行かれた
そうです。 明治時代に留学なんぞと言う話だと職業が実に限られてくるはずです。
自分は「駅前留学」さえもした事がありませんし、「恩賜」をおんちょうと読むくらいですので、
留学とは無縁です。( ;∀;)
商館とは横浜に現在も残っていると思いますが、明治時代の外国人商社です。貿易の基本は
ないものを持って来て売る事ですので、当時は日本ではこういう時計は作っていなかったわけ
です。こういう時計をセイコーの服部金太郎氏が販売して、後に日本で製造し始めたいきさつが
ありました。
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