例年六月十三日頃に訪れていました小岩菖蒲園ですが、今年は十六日となりましたが、ほぼ同じ時期と言う事になります。 今年は冬が長く桜の咲くのを心配していたのですが、前年とやはり三日くらいしか違(たが)わなかったので、ほど同じと言う事です。

 さて例年と書きましたが、今年で五回目の訪問となりました。 最初の二年二回はもう一人では歩けなくなった今は亡きお袋を連れてでした。 ここは江戸川の急な土手の昇り降りがありますが、それを一人では歩行が出来なくなってしまったお袋がしっかりと昇り降りしたのかと、今更に感嘆してしまいました。 気丈なすごい人だったと感心しています。

 この花菖蒲園にはそんな思い出があります。 亡くなってからもうすぐに二年となる、元気な時に連れて来てあげればよかったと思いますが、元気なうちはそんな事には全く気づかず、衰えてから二回ほど共にここの花菖蒲を眺められたと言う事でした。 

 昨年はあの大震災大津波原発事故の後で、意気消沈しての訪問だったはずです。 当時は余震も多くこんな御時勢で何が起るかわからないので、来年は来られないかもしれないと真剣に思っていたはずだったと思います。  原発は到底手に負えない事態となってしまっていますが、それでも懲りない面々が再稼動とかで、気が振れてるとしか言いようがない。

 そんな事も一切忘れさせてくれるのが、花の慰め花の不思議と言うもののはずです。 特に写真となると周りの騒々しさも省かれて、憂き世離れした世界が広がるはずです。 これが写真の特徴でしょう。 いつからか写真は絵と同じだと考えるようになりました。 写真は自然にあらず、人工です。 デジタル画像ですので、構図と加工次第で絵と同じだと思っています。

 花の写真集もどきをやりだしてから、何年になるのかとふと思ったのですが、もうかれこれ五年の歳月が過ぎてしまいました。 まさに歳月人を待たずと言うところでしょう。 当初は画像処理や編集にばかに時間がかかったり、リンク間違い等々で苦労したのを覚えていますが、今ではこの花菖蒲の画像は120枚に及び大小合わせて280枚有余となるのですが、以前の半分くらいので時間で完成出来るまでになりました。 それなりに大変な作業ですが、そんな事を物ともせずと夢中になってしまう不思議な力を感じています。 仕事でもここまで夢中にはなれないかもしれません。

                         

                                               

 季節の花 300」と題するサイトは実によく花について調べられていまして、時々参考にしています。 必ずお役に立つサイトのはずです。